屋根のカバー工法とは？

屋根は日々、雨や風、紫外線を受け止めることによって劣化し、そのおかげで建物の内装が守られています。

しかし、屋根が劣化したままでは、台風などの被害に遭うと屋根が飛ばされることもあります。
屋根の耐用年数はだいたい、20年程度ですがメンテナンスは屋根の劣化状況に応じて必要となります。

屋根の修理にも様々な種類があり、状況に応じて選択できる方法が異なります。
基本的には、葺き替えをするほど劣化していないが、塗装をするのでは意味がないという、この間の状況であれば、カバー工法が有効となります。

カバー工法とは、既存の屋根の上から新しい屋根を取り付けて、外観を良くするだけでなく、強度を高める工法です。

屋根の下地が傷んでなければ、屋根が劣化していても、補強をすればカバー工法での施工が可能です。

①下葺き材(したぶきざい)張りカバー工法
②野地板(のじいた)増し張りカバー工法
という2種類の工法が基本です。屋根が劣化していると、新しい屋根の釘やネジがうまく止まらないため工法が変わります。

一般的には、軽い金属のガルバリウムという屋根材を上から取り付けますが、屋根の勾配に合う屋根材を使用しなければいけません。

また、金属屋根の取り扱いが難しいため、金属の知識のある業者を選ぶか、屋根に詳しい業者が勧める屋根材を使用するようにしましょう。 業者は、基本的に自分の得意な屋根材を勧める傾向があります。

カバー工法は、ストレート屋根のような凹凸の少ない屋根に適しており、瓦屋根の凹凸や厚みのある屋根には適さず、施工することがとても難しく、基本的にはカバー工法は出来ません。
また、瓦屋根は屋根の重さも元から重く、さらに重ねてしまうと良くないので、施工する業者はいないでしょう。

また、カバー工法をする際は、注意が必要で雨漏りをしているような状況では、下地という屋根の中まで傷んでいる可能性があるため、カバー工法は適しません。

この、下地ですが職人でさえ、傷んでいるかどうかの判断がとても難しく、実際にめくったり穴を開けてみないと正確に分からないぐらいです。

カバー工法は、施工方法が2種類あり、屋根の状況に応じて変わりますが、屋根の中の下地が傷んでいる場合は"葺き替え"という施工が必要になります。
また、雨漏りがしている場合は、下地が傷んでいる可能性が高いため、カバー工法は適しておらず、その他にも、瓦屋根は施工が難しく、密着が良くないので適していません。

この下地が傷んでいるかどうかの判断がとても難しく、実際に見てみないと正確な状況が分からないぐらいです。 下地が傷んでいるまま施工すると、新しい屋根材が固定されず、屋根が飛ばされてしまう可能性があるので注意が必要となります。

カバー工法での最大のメリットは、既存の屋根の撤去や処分が必要ないため、費用が抑えられることと合わせて、ホコリやチリなどが発生しないので、ご近所トラブルを避けられ、施工期間が短く済みます。
また、屋根が二重になることで防水性や断熱性などの機能性もアップします。

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